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相続開始の当初から弁護士が関与することで、遺産の分割手続きがスムーズに行われたケース

ご相談者 80代女性(姉)

当事務所への相談

長男(被相続人)は、生前東京に居住していたが、高齢であったこと、相続人である兄弟姉妹が関東・関西に散らばり遠方に居住していたことから、兄弟姉妹とは連絡が途絶えがちであった。長男は、生涯独身であり、遺言を残さないで急死したが、死後、長男が、不動産や株式、投資信託など様々な資産に投資していたこと、多くの金融機関と取引をしていたこと、貸金庫を保有していたことなどが発覚した。最も近くに居住する80代と高齢の長女(ご相談者)は、自分たちの手で遺産を整理することは困難と判断し、当事務所に相談にお越しになった。

当事務所の業務内容

当事務所では、まず、被相続人(長男)の遺産を把握する作業から始めた。例えば、借金関係の有無を調査し、また、多方面に投資している遺産について、資料が揃っていなかったため、各金融機関等に取引履歴の照会などを行った。その過程で手続きをした金融機関は、銀行、信用金庫、信用組合、ゆうちょ銀行、証券会社、かんぽ生命、生命保険会社、損害保険会社、貸金業者、およびカード会社など多岐にわたり、それぞれ手続きの方式が異なっていたこともあり、遺産の把握は非常に煩雑な作業であった。
相続人の協議により、遺産は全て換金して分配することとなったので、換金作業も当事務所において行った。その過程で、相続税はもちろん、不動産譲渡益課税や有価証券譲渡益課税にも配慮して対応したことはいうまでもない。
なお、当事務所の東京事務所は東京駅に直結という立地条件であったことから、遠方から兄弟姉妹(相続人)が集まる際に便利であると好評であった。また、関西在住の弟妹もいたことから、それぞれの相続人の方が東京事務所及び大阪事務所に集まっていただき、東京事務所と大阪事務所をテレビ通信でつないで打ち合わせを行うこともあった。

弁護士のコメント

本件では、相続開始の当初から弁護士が関与することで、遺産の分割手続きがスムーズに行われたケースである。
もっとも、一般的には、単に遺産の分割を行うだけで当初は争いのない相続であったとしても、遺産の洗い出しは大きな負担を伴う作業であるし、具体的な遺産の分割の方法において、誰が不動産を相続するのか、価値の変動の激しい金融商品などはどのように分割するのかなどで争いが発生することがありうる。相続人間での争いを未然に防止するためにも、本件のように早い時期から専門家に相談することが望ましい。

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